当支部の所属流派は、「全日本礼和流空手道連盟 柳心舘」です。
礼和流柳心舘は沖縄首里・泊手の空手を継承している流派で、日本のほかイギリスにも支部があり、広域で活動している団体です。
礼和流空手の目的は、「心身の鍛練を通して人格完成を追求すること」にあります。
「礼」とは厳しさ、すなわち人間としての節度と作法を指しており、修行の壁を乗り越えた末にある「広やかで豊かな人間性と社会性」を表しています。また、「和」は人間としての温かみ、すなわち相手を思いやる優しさを体得するということを表しています。
稽古の中心は、基本稽古、移動稽古、型稽古です。
【基本稽古】
型の技を一つ一つ分解し、空間突きや手刀打ち、足刀蹴りなどの技を練習します。
立ち方は四股立ちが基本で、相手の体のどの部分に当てるかを意識しながら練習することが肝要です。
【移動稽古(前進後退)】
基本稽古で学んだ技を、3歩前進、3歩後退しながら繰り出す練習をします。
四股立ちでしっかり腰を落とすこと、前屈立ちで後ろ足のかかとを上げないようにすることなど、移動しながらでは途端に難しくなります。
【型稽古】
基本稽古、移動稽古で学んだ技術を活かして、相手との攻防をイメージしながら、さまざまな型を練習します。
型には、流派独自の「柳拳之型」「天照拳之型」のほか、古流の型である「南光之型」「半月之型」「注輯之型」「鎮闘之型」などがあります。
型を繰り返し練習することにより、不屈な精神と強靱な身体がつくられるのです。
【組手稽古】
組手を希望し、保護者の承諾を受けた練習生のみ、組手の稽古を行います。
安全のため、面、胴、グローブ、すね当てなどの防具の着用が必須です。
【前半(約1時間)】
準備体操、整列、黙想、洗心訓唱和、支部長挨拶
柔軟運動
基本稽古(全体で行います)
<休憩>
移動稽古・型稽古(級別に分かれて行います)
整理体操、整列、黙想、柳心訓唱和、支部長挨拶
【後半(約1時間)】
自主練習(希望者のみ、型や組手の稽古を行います)
※基本的な稽古の例です。支部によって、また、日によって稽古内容は異なります。
※記載の休憩以外にも、こまめに水分補給を行いながら稽古を行います。
礼和流柳心舘の主な大会には、宗家杯演舞大会、少年大会などがあります。
千葉ポートアリーナで開催されるこれらの大会には全国から数多くの参加者が集まり、「型試合」と「組手試合」にて勝敗を競います。
参加選手は選抜制ではありません。10級(水色帯)以上であれば、希望者全員が選手になることができます。
「型試合」では、型の正確さ、美しさ、気魄や踏み込みの速さなどに基づき判定が行われ、勝敗が決します。
準決勝、決勝と勝ち上がっていく選手の型は、動きにキレがあり、力強さと美しさがとてもよく表現されています。
「組手試合」では、面、胴、グローブ、すね当てなどの防具をつけたうえで自由組手を行い、有効打の有無などに基づき判定が行われ、勝敗が決します。
よく修練された型を活かした攻守は、目まぐるしく切り替わります。相手の隙を見逃さずに、たたみかけるタイミングを狙う展開には、息もつかせぬ緊張感があります。
礼和流柳心舘の帯の色は、まず白帯から始まり、2級ごとに変わっていきます。初段以上は黒帯です。
昇級審査に合格して帯の色が変わると、モチベーションが高まるとともに、自信にもつながります。
流派の教えを訓示にしたものが「柳心訓」と「洗心訓」です。 稽古の前後に暗唱します。
練習生は、暗唱できるようになることはもちろん、訓示の意味を考え、常に実行できるように努めましょう。
また、「五心」も大切な教えです。普段から使われる、これらの言葉に含まれた意味を考え、日々を過ごしましょう。
一、黙想により反省を忘れず
二、礼儀により感謝を忘れず
三、姿勢や言葉は、常に模範となるべし
四、初心を忘れず求道精神を高めるべし
五、心魂を注ぎ人格完成に努めるべし
六、練習により不屈な精神と強靭な身体を造るべし
七、言よりも体をもって真理を極めるべし
一、挨拶を毎日正しくしているか
二、いかなる所でも靴を正しく整えているか
三、一日の中で一回は親のお手伝いをしているか
四、時間を正しく守っているか
五、今日自分が生命ある事に感謝しているか
六、先祖や親、そしてすべての人と自然を大切にしているか
一、「はい」という素直な心
二、「ありがとう」という感謝の心
三、「私がします」という奉仕の心
四、「すみません」という反省の心
五、「おかげさまで」という謙虚な心
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